こんにちは。カウセリングルーム「あしたの」のホームページをご覧いただきありがとうございます。
代表の八木 たかみです。
ヤングケアラー
最近、メディアやドラマなどに取り上げられるようになった「ヤングケアラー」
この言葉が表に出てきたことで、今まで気づかなかった子どもや若者のケアラー、元ケアラーの生きづらさが浮き彫りになってきました。
「家族」という閉じられた世界でたった一人でケアを続けることは、将来への不安、悩みやイライラ、悲しみ、罪悪感、無力感などの感情が、おなかのなかで渦を巻いている状態になります。
けれども、「家族に対してそんなことを思ってはいけない」と心に重石をのせてフタをして、ふたを開けて見ないように知恵を使いました。
家族や周りの人の前では「しっかりしなくては」と気負い過ぎ、周りの人からの「エライね」という言葉にさらにプレッシャーを感じで、完璧主義や白黒思考に。
「親はどうした?」や「大変だね」という友人などのなにげない一言に深く傷つきました。
本当は、学業や仕事のケアの両立でくたくた、年齢に合わない責任を負っているため、実は必要以上にがんばり過ぎているため、ケア以外の自分のための事は常に後回しになっていまう。
そして、この状態がいつまで続くかわからないので将来への希望が持てない。
ヤングケアラ―の経験をした私自身もかつてはそうでした。
それぞれのつらさ
ヤングケアラーさんの環境や感じていることは様々です。
- ケア要員としてしか見てもらえず、自分は透明な存在としか思えない
- ケアや障害について誰もわかってくれない
- 生きづらさが今でも続いている
- 家族を大切にしたい想いとそうできない時があって気持ちの整理ができない
- 家族の期待を満たすために生きている自分が苦しい
これらをいくつも抱えてる方もおられます。
大人になってからも続く影響
ヤングケアラーは、子ども時代の一時期を親・きょうだい・同居人などのケアすることで、「犠牲」にせざるをえなかった、裏切られた子ども時代を送ったことで、
大人になっても子ども時代に身につけた役割を手放すことが出来ないのです。
そのため、元ヤングケアラーさんにはこのような「生きづらさ」を抱えている方が多くおられます。
- 責任を負いすぎる
- どんな場面でも、自分より周りの人を優先する
- 自尊心が低い
- 自分のケアができない
- 本当は嫌なことでも引き受ける
- いつも心配や不安をしている
- いつも孤独感を感じる
- 人に利用されやすい
- 極端に我慢強い
- 深刻になりすぎる
- 人に甘えることが出来ない
- 働きすぎる
- やる前からあきらめてしまう
- チャンスをつかむことが出来ない
- 未来に希望が持てずマイナス思考
- 感情を表に出せない
あしたのでは、このような元ヤングケアラーさんの悩みによりそうカウンセリングも行っています。
毒吐きで気づく自分の本音
そのためには、まずは毒吐きがとても効果的です。
心の中の毒を吐く事で、心の奥に隠れた自分の本音がだんだんと見えてきます。
毒を吐く事で、罪悪感が出てきたり、嫌悪を感じる方もいますが、自分を知り、自分を活かしながら新しい道に踏み出すケアラーさんのために必要なことです。
誰のものでもない、自分だけの人生を生きたいと思いませんか?
あしたのは、そんなヤングケアラーさんがありのままの自分でいられる安心・安全な居場所です。